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溢れる郷土愛! 大作曲家ドヴォルザークの真の姿とは

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意外に知られていない大作曲家の経歴や実像を探るロングインタビュー。今回はアメリカでも活躍し、『新世界より(交響曲第9番)』をはじめ『スラヴ舞曲』『アメリカ(弦楽四重奏第12番)』『チェロ協奏曲』などの傑作を残したチェコを代表する作曲家・ドヴォルザークに迫ります。

※ 2021年9月現在の天国からお送りします。

ドヴォルザークさん登場

2021年10月、ジャケットと帽子を被った紳士は約束の時間に現れました。緊張した様子はなく、ヒゲを豊かに蓄えた顔に人懐こさのある笑みをたたえ、陽気に挨拶をしてきました。

マエストロ・ドヴォルザーク氏、お会いできて光栄です。今日はどうぞよろしくお願いします。

ドヴォルザーク

やぁどうも。こちらこそ、このような機会を頂けて嬉しいです。

インタビュー前に、飲み物などのご希望はございますか? 何でもご用意します。

ドヴォルザーク

飲み物ではないですが、タバコを吸ってもよろしいですか? 家で喫煙すると妻に追い出されてしまうので、なかなか吸えなくて。

はい、大丈夫ですよ。
では早速自己紹介をお願いしたいのですが、まず生年月日を教えてください。

ドヴォルザーク

1841年の9月8日です。

日本の初代内閣総理大臣・伊藤博文や画家のルノワールと同い年ですね。ご出身はどちらでしょう?

ドヴォルザーク

プラハの郊外北部にあるネラホゼヴェス村という小さな村です。そこで肉屋兼宿屋の長男として生まれました。

2021年のプラハはチェコの首都ですが、19世紀前半にチェコという国は無く、オーストリア帝国の一部、「ボヘミア」と呼ばれる地域に属していました。

「肉屋にはぜったいにならない!」と誓った少年時代

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