特定非営利活動法人ＳＡＭＧＨＡ

高野山の声明 法会具現絵巻 「理趣三昧」

2007年02月17日(土) 17:00 開演

いずみホール （大阪府）

http://www.samgha.jp/

　理趣三昧は、『理趣経』の読誦を中心に構成された法会（儀式）の総称です。
　この経典は、欲望の実相について主観を交えず対象のあるがままの姿を
眺める事を示しています。例えば、幸せな生活を望む欲望も人間としての
自然な摂理であって、一般的にはごく普通の感情です。私たちは欲望を持
つ事によって生きる目的を持つ事ができるのですが、この欲望も度が過ぎ
れば心を乱し、結局は自分を不幸にしてしまいます。結局は何事も見極め
が肝心であるといえましょう。経典中には「この正しい法門を受持し、
日々に読誦し、よく心に思惟すれば、この世において、本質を見極め、
金剛のごとく不壊で安らかな境地に入り、なにものにも、拘束を受ける
ことがなくなり、はかり知れぬ悦楽と歓喜に満ちることになるであろう。」
と説いています。
　理趣三昧とは、まさにこの境地（三昧）に入る事を目的として組み立てら
れた儀式なのです。この儀式は、真言宗で最も盛んに執り行われています。