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2026年04月30日 13:23

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METオペラ ライブビューイング 〜トリスタンとイゾルデ〜

METオペラ ライブビューイング 〜トリスタンとイゾルデ〜

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2026年04月26日() 14:00開催

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東京都| 東劇

指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
演出:ユヴァル・シャロン
出演:
イゾルデ:リーゼ・ダーヴィドセン、
トリスタン:マイケル・スパイアーズ
ブランゲーネ:エカテリーナ・グバノヴァ
クルヴェナール:トマシュ・コニエチュニ
マルケ王:ライアン・スピード・グリーン

①概要
METのオペラを映画館で見られる素晴らしい取り組み。
ラ・ボエームが意外に良かったから、トリスタンも、という感じで。

正直、オペラは生だろう派ではあるが、金額的にも映画の金額なのでそんなに懐に痛くないし、という気軽な気持ちでの訪問。

②感想
(1)演出
新演出、みたいなヤツホント嫌いなんだよ。
一発目に目に入ったのが、舞台上をルーローの三角形(正三角形の各辺を膨らませたもの)の切れ目の間に、LEDの光で作った大きな丸。
なんだよ、これ的な。
どう見ても、いわゆる、神の永遠の見守りを表すプロビデンスの目というか。
思想性強い。
モダンであればあるほど、色々削ぎ落としすぎて、演出家の思想が強く出るというか。

演出のユヴァル・シャロンはイスラエル系両親のもとでシカゴで生まれたとのことなので、ユダヤ系だと理解していいのだろう。

ワーグナーは、論文「音楽におけるユダヤ性(Judaism in Music)」において、敵意に満ちた反ユダヤ主義を主張しており、死後、アドルフ・ヒトラーとナチス・ドイツによって「アーリア民族の優越性」や「英雄的ドイツ精神」を象徴するプロパガンダとして利用されてきたことは誰もが知っている事実である。ワーグナーの劇的で高揚感のある音楽がナチスのイデオロギーと合致して、ニュルンベルク党大会などで頻繁に演奏されたという話。

という意味でワーグナーとイスラエル、ワーグナーとユダヤ系というのは、現代でも、至って相性が良くないわけだが、まぁまぁユダヤ系の演出家がワーグナーをやるということで、結果こういう出来上がりというか。
まぁ、正直、演出に関しては結構ネガティブだったなぁ。

現実世界と夢/妄想世界間の行ったり来たりを舞台上で、ボディ・ダブルを使いながら現実の世界を示しつつ、プロビデンスの目の中で実際に歌手が歌い演じることで夢/妄想/頭の中の世界を描く。
わかりづらいって。
プロビデンスの目の光が、要は浮いた楕円の筒の奥枠の部分のに付けられたLEDライトになっていて、演者は楕円の筒の中で演技ができるようになっている。
現実世界を示す舞台上は、上からのカメラで、ルーローの三角形部分に映像として映される。
ガチャガチャして見づらいって。
散らかった花びらや食事、そういうのが汚く飛び散るところをスクリーンにわざわざ映さずとも。。。
テーブルと手術台が同じ台という。。。

最後の最後、第3幕、愛の死のアリアに至るまで、筒の中で死にゆくトリスタンを囲む子宮の形をしたLEDの枠、トリスタンを追いかけてきて、愛の死を歌って死ぬイゾルデが妊娠していて、新たな生命が誕生するとか。トリスタンとイゾルデは、愛と死と再生の物語という設定ではあるけど、まぁなんというか、こういう「再生」なんですかね。
「愛」=「死」であり、肉体的な死を通じて、永遠に結ばれる(=再生する)みたいな、すなわちなんというか日本で言うなら曽根崎心中的な、死による永遠の愛、みたいな設定だと思ってたんだけれども。
なんか正直あんまピンとはこない

(2)歌
しかし、最後の最後、ダーヴィドセン演じるイゾルデの歌う愛の死のアリアは、本気素晴らしく、これを聴くために4時間以上の前座を見ていたと言っても過言ではない、と感じた。
正直あのLEDライトの丸で装飾された筒が宙に浮きながら、右へ行ったり左へ行ったり、みたいな演出に笑いしか起きなかった。
どんなに演奏と歌が素晴らしくても、ギャグなんじゃないかとしか思えなかったと言うか。
そんな演出に対するネガティブな印象を4時間以上持っていたにも関わらず、最後の最後涙出そうになるって本気ですごいと思う。
まぁ、トリスタンとイゾルデって、ほんと、これを聞かせるための長い長い前座があるという、そういうオペラ/楽劇だと思うんだよね。

(3)オケ
いやぁ素晴らしい。
ネゼ=セガンの指揮によるMETオケは、こんな難しいワーグナーの曲を相当丁寧に弾いていて、没入感が凄かった。
長かったっちゃ長かったし、疲れたっちゃ疲れたし、演出のギャグ感半端ないんだが、長時間聞けたのは、ひとえに演奏と歌のおかげ。

まぁ、METオペラライブビューイングはぜひまた行こうと思つた。
あとは、エフゲニー・オネーギンは行こうかなと。
https://www.shochiku.co.jp/met/program/6908/

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2026年04月22日 18:40

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東京春祭プッチーニシリーズvol.7 「マノン・レスコー」(演奏会形式)

指揮:ピエール・ジョルジョ・モランディ

マノン・レスコー:イヴォナ・ソボトカ
レスコー:ルーチョ・ガッロ
デ・グリュー:リッカルド・マッシ
ジェロンテ:湯浅貴斗
エドモンド:大槻孝志
旅籠屋の亭主/弓兵:ジョン ハオ
舞踏教師/点灯夫:糸賀修平
音楽家:林 眞暎

管弦楽:読売日本交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団
合唱指揮:冨平恭平

いよいよ東京文化会館もカウントダウンに入ってきた。
ワシ的にはこれを含めて2公演。
これが終わってしまえば、あとはムーティのドン・ジョヴァンニを残すのみ。

偉大なるコルビュジェの前に鎮座する前川國男がどのようにリニューアルするのか。
正直、すでに今から待ち遠しい。
前川國男は勝手にワシの師匠筋だと考えている。ワシの敬愛する横山さんのキャリアスタートが前川國男事務所だったからだけなんだがw
まぁそれはさておき。

演奏会形式は、相変わらずそこまででもないんだけれども、春祭のプッチーニシリーズなら行こうと思うというか。去年の蝶々夫人の方が、もう少し演出がかっていたように記憶するが、基本的に本作では、ほとんど演出らしい演出はないというか。基本ライティングのみで、衣装もそこまで。
いやしかし、素晴らしかった。
演奏会形式だと、オケはピットの中に隠れておらず、ステージで堂々と音楽を演奏する。そういう意味で言えば、オケはめちゃくちゃ鳴る。音が大きい。
歌手は、オケ前にスタンディングなのだが、オケの音に張り合うかのように、掻き消されずに、しっかり歌っていて、素晴らしかった。
まぁ。演奏会形式ってのは、中心がストーリーや演技というより、音楽にあって、音楽を聴きたい時には最適だと思う。

モランディは、今回初めてだったが、イタリア人らしく、イタリア・オペラの幅広いレパートリーを持っているということなので、プッチーニシリーズは最適では。
テンポ感もよく、何より、アリアを聞かせる振り方をするのがものすごく良かった。モランディと読響の演奏が序曲から甘く、眩しく、期待感を呼び起こす。

讀賣日響は、相当久しぶりだと思うが、素晴らしかった。編成は結構大編成だったともうが、おかげで音が強くしなやかで大きかった。嫁さんと一緒じゃないので、5階席で我慢したが、5階でも十分に感じるほどに。
いうて、地元オケだし、アルテリッカとかでたまに黒川の練習場の見学(リハ見学込み)とかたまにやってるしね。行ってみたいよね。

さて、マノン役のソボトカは本当に素晴らしかった。やばい、やばすぎる。ほぼ譜面台前で棒立ちで、演出という意味で言えばあんまりなかったけど、その歌唱は本当に見事で、後半に行くにつれて、深さを感じるようになり、感動。
デ・グリュー役のマッシは冒頭、微妙にオケの音にかき消されるかと思い、若干不安定さは感じたけど、なんというか、後半にいくにつれて良くなっていた。結局、デ・グリューは若い頃からの長い時間を声だけで演じ分ける必要もあるので、むしろ冒頭1幕あたりで不安定さが見えるくらいの方がいいような気もする。
レスコー役のガッロは、非常に味わい深く素晴らしい。
歌手は、全員が本当に素晴らしかった。

満足。

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2026年04月08日 10:56

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東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.17《さまよえるオランダ人》(演奏会形式)

2026年4月7日[火]18:30開演(17:30開場)
東京文化会館 大ホール

出演
指揮:アレクサンダー・ソディ
ダーラント(バス):タレク・ナズミ
ゼンタ(ソプラノ):カミラ・ニールンド
エリック(テノール):デイヴィッド・バット・フィリップ
マリー(メゾ・ソプラノ):オッカ・フォン・デア・ダメラウ※
舵手(テノール):トーマス・エベンシュタイン
オランダ人(バリトン):ミヒャエル・クプファー=ラデツキー
管弦楽:NHK交響楽団

コンサートマスター:長原幸太
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:エベルハルト・フリードリヒ、西口彰浩
音楽コーチ:トーマス・ラウスマン

春祭のワーグナーシリーズは初めて。
去年、春祭で、演奏会型式の蝶々夫人とこうもりを聞いて、意外に悪くないかも、という感想で、今年も春祭のプログラムは楽しみにしていた。

1)さまよえるオランダ人
個人的にはワーグナーは好きなんだが、公演は新国立でのマイスタージンガーしか見たことなくて、結構楽しみにしていた。
今回は、休憩なしの1幕形式での演奏であり、途中で抜けてしまっていた人もちらほらといた。
ワーグナーの本来望んだ形式が1幕休憩なし演奏だったらしいので、これは特に違和感はない。
現在、さまよえるオランダ人には、1841年版の初稿(救済のない形)と1880年版の改訂版(救済のある形)があるとされているけど、今回の演奏は、原則として改訂版に準拠しつつ、序曲の終結部と終幕において救済の動機を伴わない初稿形を採用したということのようである。

確かに、最後は、唐突で、オランダ人がゼンダの身投げによって救われた感が出ておらず、緊迫感と解釈の余地を残す、そんな終わり方だった。

2)ソディ/N響
ソディは楽しそうに振る人だった。軽快なテンポで、エネルギッシュに、2h5分〜10分程度ダレずに振り続ける。
そして、N響は、めちゃくちゃ鳴りますね。
とにかくすごかった。
基本的に、恐怖、おどろおどろしさ、エネルギー、怨念、みたいなものを表現しないといけないので、結構音が鳴ってるのを実感。

3)歌手陣
とにかくすごかった。
特にゼンタ役のカミラ・ニールンドが圧巻。
ニールンドは、去年のばらの騎士で侯爵夫人を演じていた時にも素晴らしかったが、今日も声量、表現、何もかもが素晴らしい。特に弱音でも聴かせる通った声が素晴らしかったが、強音での声量は圧倒。
オランダ人役のラデツキーは基本的に掛け合いではずっと声量を抑えめであったので、声の細い人なのかと勘違いしそうになったが、最後のソロだけフルで歌っていたので、ずっと押さえていたことがわかる。
ダーラント役のナズミは、雄大だった。金に目が眩んでオランダ人に娘を差し出す、言うてみればコミカルな役なはずだが、結構堂々としていて、印象が少し変わる。
エリック役のフィリップと操舵手役のエベンシュタインもマリー役のダメラウも安定感抜群で色を添えていた。
コーラスは最高だった。

結論、行ってよかった。
演奏会形式だと、舞台美術も衣装もないので、純粋に音楽と歌で景色を想像させるというところが難しさだと思うが、結構わかるものだなぁ、という感じ。

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2026年01月05日 11:10

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ジュゼッペ・ヴェルディ:アイーダ
指揮:ミコラ・ジャジューラ
演出:ドミィトロ・フナチューク
台本:アントニオ・ギルランツォー二
管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団
合唱:ウクライナ国立歌劇場合唱団
舞踊:ウクライナ国立バレエ
アイーダ:オクサナ・クラマレヴァ
ラダメス:オレグ・ズラコマン
アムネリス:アッラ・ポズニャーク
アモナズロ:ゲンナジー・ヴァシェンコ
ランフィス:セルゲイ・コヴニール
エジプト国王:セルゲイ・マゲラ

①ホール
東京文化会館も5月から2年程度かけての大規模改修を控えているので、正直今のホールで見るのはほぼ最後に近い。できれば、東京春祭で最後に行きたい、くらいか。
ガワはお師匠さんのコルビュジエの向かいに立つ前川國男で、素晴らしいのはもちろんなんだが、中身は、いいホールなんだが、流石に総じて古い。年末に久しぶりに初台の新国立に行ったので、東京文化会館のホールを相対化できたかもしれない。改めて座ってみると、シートピッチは耐えられるが、少しシート幅が狭い。嫁さんの隣に座ったおっさんが膝を広げるタイプのおっさんだったので、嫁さんが狭くないかは若干心配だった。また、直近、METライブビューイングを見たので、ニューヨークの代表的オペラハウスであるMETと比較してしまうが、ステージがMETのように舞台セット何個も置けるくらいは広い方がいいよなぁ、とか思ってしまった。
大規模改修でどうなるのか、楽しみではある。

②ストーリー
楽曲がものすごく好きなオペラではあるが、実際見るのは初めて。
ストーリーも最終的には、惚れた腫れたではあるものの、古代エジプトとエチオピアの紛争をベースにしているので興味深い。ちょうど去年の年末から、山川の世界史の教科書の英語版を読み始め、古代エジプトを読み終えたばかりだったので、今までは全く気になってなかったものが、突然、どういう時代背景なのかは気になってしまった。
メンフィスが首都のようだから一瞬古王国の時代なんじゃないかと思ったが、とはいえ、エチオピアが伝説上シバの女王とソロモン王の息子であるメネリク1世の統治する国としてできたのが、紀元前10世紀頃だから、新王国の終わりかけから第三中間期あたりと考えないとどう考えてもタイミングが合わない。
歌中、いくつかの神の名前が出てくるが、古代エジプトは、新王国のアメンホテップ4世によるアマルナ改革時代にアトン神を唯一神とした時代以外は基本的に、多神教なので、多数の土着の神々がいる。
アイーダに出てくる神々も、ちゃんと調べないとよくわかんないのが正直なところ。
イシス(Isis)の神:農耕の神、豊穣神、偉大なる女魔法使い、王座を守るもの
プタハ(Ptah)の神:顔美しきもの、死者の姿で現される神
字幕部分が、プタハの神が違う名前で呼ばれてた気もするし、若干混乱したところ。
https://www.ai-l.jp/HtEgy/chap6body-kami2.html

③演出・美術・衣装
まぁ、美術・衣装は控えめでしたなぁ。書き割り多めというか。
舞台セットが華やかなのがオペラの魅力みたいなところもあるので、少々残念ではあるが、まぁ戦時中非常事態下のキエフからの引越公演なのもあるし、そもそもの値段もあるし、仕方ないのでは。去年は、ウィーン国立のばらの騎士とMETライブビューイングでのラ・ボエームを見てしまったので、舞台美術に金をかけているオペラを期待し過ぎている部分は否めない。
しかし、アイーダのあの豹柄のドレスはどうかねぇ。役柄的に、奴隷でありつつ隣国の王女でありつつ、主役でありつつ、という感じで、地味過ぎてもダメだし、派手すぎてもダメだし、あーいう衣装になるんですかねぇ。ちょっとピンとは来なかったけど。
演出は普通というか。特にモダンすぎもせず、古典的すぎもせず、いいバランス。

④歌唱・合唱・バレエ
まぁ2幕は圧巻。
凱旋行進曲のアイーダトランペットと合唱を聞くと夢が広がる。仕事で戦う勇気が出てくる。今日からの新年の仕事、頑張ろうという気持ちになった。
これを聴きたくてアイーダを見に来た、みたいなところはある。CDで聴いてもいいんだから、そら生はいいよね。正直少しテンポは早めだったか。この辺は、溜めて溜めて、勿体つけて歌ってもいいと思うんだよね。
歌は、一番良かったのは、アムネリス。ラダメスに対する愛情の情感とアイーダへの嫉妬と嫌がらせ、結構色んな表情を見せながら、無茶苦茶うまかった。ちょっと太いメゾソプラノなのもいい。実際カーテンコールで一番拍手浴びてたのは彼女だった。
次は、ランフィスか。ランフィスのバリトンが非常に良い。1幕、2幕あたりでは、国王との対比で、国王が結構声が細いのに対して、ランフィスの方が圧倒的で、古代エジプトにおける神官が王よりも実際には権力を握ってしまっている状況をクリアに見せていた。まぁこれが、アメンホテプ4世によるアマルナ改革による宗教改革を行い、神官から実権を奪い取るという背景の事実なんだろうなぁ、という感じ。
ラダメスは、最初声が細いなぁという感じはしたんだけれども、3幕、4幕あたりに来るとそれを感じさせなかったので、最初はあえて出してなかったんだと思われ。戦士として戦いに出て凱旋してくるまでより、アイーダとの愛に生きる覚悟に男としての本気を出す演出。
アイーダは主役だし、安定のうまさではあったが、脇が立ってたな。

バレエは、エジプトっぽい踊りで、非常に良かった。マリンスキーとかボリショイとか見たいな歴史と伝統はないのかもしれないけど、やはりキエフバレエは名門だけあり、非常に上手。
何より、ダンサーの筋肉はヤバさを感じた。

トゥーランドットは、行きたいけど、一昨年のROHと比較しそうだから、とりあえずやめておく。今年はどんな音楽体験ができるか、楽しみである。

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2025年12月29日 12:34

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新国立劇場バレエ団 くるみ割り人形

新国立劇場バレエ団 くるみ割り人形

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2025年12月28日() 14:00開催

舞踊芸術監督:吉田都
振付:ウィル・タケット
衣装・美術:コリン・リッチモンド
出演:【クララ/金平糖の精】:米沢 唯
   【ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子】:渡邊峻郁

2025年は横浜でのベルリンフィルで終わりにする予定だったけど、エッシェンバッハのオペラグラスを買ってしまったので、ちょっと試してみたくて、直前で空いていた4階席で購入。
バレエは正直そんな好きじゃないんだけれども、バレエ音楽自体は好きなので、東フィルのくるみ割り人形を聞くつもりで行ってきた。

①ホール
新国立劇場は、それ自体悪いホールじゃないけど、東京文化会館の方が好きかも。
4階席は、案内の方も冷たく、あからさまに招かれざる客感があって、寂しい感じではあったが、エッシェンバッハを試すには良かった。
エッシェンバッハは、光の取り込みがよく、舞台上までかなりクリアに見えていて、ダンサーの顔までもきちんと見えていた。3倍で十分説ある。
Vixenも決して悪くはないけど、重さがあることを除いてエッシェンバッハの方が圧倒的に良い。

②バレエ
バレエ自体は結構久しぶりで、多分2022年10月の東京文化会館でのヒューストン・バレエ団の白鳥以来。ヒューストンの時にバレエ嫌いが確定した気がするが、まぁ、バレエ自体が嫌いというより、教育ママっぽい無茶苦茶着飾った女性がバレエを習わせているであろう娘を叱っているシーンがこの上なく嫌いという感じ。今回も娘泣かせてる母親がいて、なんというか居心地が悪いというか。音楽もバレエも美しいものを愛でて楽しむために来とるんだろうが。子ども泣かせんなよ。なんというか単なる音楽好きと若干属性が異なる観客が肌に合わない。

③感想
まぁ、バレエは相変わらずそんなに好きではないんだが、東フィルの演奏自体はそれなりに良かった。特に感動はないんだが、バレエのテンポ感に絶妙に調整していて、タメるとこでタメて、聞かせるところで聞かせて。まぁ基本的には、バレエにおいてオケは脇役ですからねぇ。

何気にくるみ割り人形を全編とおしてみたの、もしかしたら初めてだったかも。
衣装はものすごく可愛かったし、国内のバレエ団の演目にしては相当金がかかっていて舞台美術セットはそこそこ充実していたように感じたし、くるみ割り人形の世界観にフィットした甘さのある美術だったけど、なんというか、バレエって基本アスリートなんですよねぇ。それがチャイコおよび演出の甘さに全く合わないというか。

しかし、アスリートとしてみた時のバレエダンサーの肉体美は、やはりすごいですな。米沢さんの紫の可愛いドレスでの独演時に見えた僧帽筋、三角筋、棘下筋、大円筋、広背筋あたりの鍛え方が半端なかった。渡邊さんは概ね衣装着ているので、肉体美は見えないのだけれども、やはりタイツ時の大腿四頭筋とかヤバさを感じた。
アスリートとしてみた時に、畏敬の念は抱く。
もう少しハードでタイトな踊りを見たかったかも。

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2025年12月29日 11:43

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METオペラ ライブビューイング 〜ラ・ボエーム〜

METオペラ ライブビューイング 〜ラ・ボエーム〜

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2025年12月27日() 14:00開催

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東京都| 東劇

演出:フランコ・ゼフィレッリ
出演:ミミ:ジュリアナ・グリゴリアン
   ロドルフォ:フレディ・デ・トマーゾ
   ムゼッタ:ハイディ・ストーバー
   マルチェッロ:ルーカス・ミーチェム
   ショナール:ショーン・マイケル・プラム
   コルリーネ:パク・ジョンミン
   ブノア:ドナルド・マックスウェル

①概要
METのオペラを映画館で見られる素晴らしい取り組み。
配給は松竹で、基本的には松竹系の映画館(Movixとかピカデリーとか)と、松竹から配給を受けている東急系の映画館(109シネマズとか)や木下グループ系の映画館(kino cinemaとか)で見られるようになってる。
本編は、2025年11月8日の上演のラ・ボエームの映像であり、配給期間は2025年12月12日~12月18日ということだった。

きっかけは、ボイトレの先生が非常に良かった、と絶賛していたからなのだが、ワシがこれを認知した時点では既に配給自体は終わっていて、諦めたところだったが、松竹直系の東劇だけはまだ上映していたので、慌てて行ってきた。

正直、オペラは生だろう、という先入観しかなかったので、半信半疑みたいなところがあり、金額的にも映画の金額なので、そんなに懐に痛くないし、という気軽な気持ちでの訪問。

②METオペラ
METは、多分15年くらい前、リンカーンセンターのオペラハウスまで魔笛を見に行ったのと、多分白鳥だったと思うけどバレエを見に行ったことがあるが、正直外観内装含めてオペラハウスの記憶が全くなかった。
映像で確認して、改めて、METってこんな良いオペラハウスだったっけか、と感じた次第。
どうにも魔笛を英語上演だった記憶しかなくて、印象がネガティブだったんだよ。
ROHの方がいいという先入観もあった。

③感想
予想外に非常に良かった。
タイムテーブル的に、間にインタビューやら次回作の宣伝やらアメリカらしく寄付の勧誘やら色々が入っていて、最初は、余計なもの含まず、オペラの映像だけ見せてくれればいいのに、という印象から入ったが、マジで良かった。
オペラ自体が、そもそも幕で切れて、休憩挟むものなので、実際始まってみれば、正直、インタビューやら次回作の宣伝やらは全く気にならなかった。むしろ故ぜフィレレッリのインタビューも含まれていて演出に込めた思いやイメージも伺えたし、こういった合いの手のインタビュー集の必要説に立つくらい。

ラ・ボエームは、初心者に勧めるオペラの最初の方に挙げられる演目だったりするが、個人的には椿姫かカルメンじゃね、くらいに思っとったけど、改めて見てみると確かにラ・ボエームかもなぁ、と思つた。

フランコ・ゼフィレッリの伝統的演出でラ・ボエームをやるのが、何より素晴らしかった。
とかく、最近は、新解釈とか新演出とかといったしょうもない形で原作を貶める感じの演出が見られる中で、こういう伝統的な演出は安心感がある。
特に、2幕のカフェ・モミュスの賑わいは圧巻。
1幕4幕の屋根裏部屋の狭さ/登場人物の少なさとの対比で、2幕の舞台の賑わい、広さに圧倒される。実際に、動く生きたロバも生きた馬に引かれる馬車も出てきて、こういう派手な感じがMETならでは、と思うし、楽しい。

主軸となるミミとルドルフォ、マルチェッロはみんな素晴らしいわけだが、ミミが圧倒的に美しく、また歌が上手かった。4幕終わりのシーンでの切ない歌なんかはたまらんでしたな。
しかし、何よりムゼッタがやばかった。他の歌い手は比較的若手だったと思うけど、ムゼッタはベテラン配置で、ここへの思い入れが伺えるところ。ムゼッタの登場時間は実はそんな多くないんだが、男を振り回すヤバめな女という外観と内実超いいやつ、みたいな外観と内心との二面性を相当うまく出していたと思われ。

まぁ、METオペラライブビューイングはぜひまた行こうと思つた。
とりあえず最低限、トリスタンとエフゲニー・オネーギンは行こうかなと。
リヒャルト・シュトラウスはばらの騎士が大好きだが、アラベッラは言われてみればよく知らないというか。気になる。
まぁ、いかんせん、所詮映画館なので、そんなしないから、見に行こうかなぁ、と。

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2025年11月21日 01:10

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11月20日@みなとみらいホール
ベルリンフィル/ペトレンコ
演目:ヤナーチェック  ラシュスコ舞曲
   バルトーク    中国の不思議な役人
   ストラビンスキー ペトルーシュカ

1 ホール
みなとみらいホールは何度も来ているが、ホールが悪い。
わが町川崎は、基本的には横浜には勝てないわけだが、唯一にして最大の勝利ポイントはホールだろう。
みなとみらいホールは構造が最強に良くないし、何より席が狭い。
チケットのモギリの場所が壁の近くで、非常によろしくなく、モギリまでの列が並ぶ。
上の階までの動線も悪いので、左右に割れるわけだが、エスカレーターが狭過ぎて、上の階まで上がるのにも列ができる。
ホール自体が2000席とそこそこの大規模ホールなのに、2000人を処理できる動線がなってない。
ホールは、シューボックス型で、一応建前上残響2.1秒と響きがそんな悪いわけではないのけど、でも実際の音はそんなに、という感じ。溜池やミューザの方が絶対良い。こないだのウィーンがイマイチピンと来なかったのもホールのせいかも。
内部の構造も良くないよねぇ。何より席間が狭い。もうワシくらい太ると普通にキツいんだよ。シューボックス型の難点だと思うが、1階に詰め過ぎ。1階のトイレの場所も一箇所しかないし、ドリンク売って、パンフ売ると、トイレ動線、ドリンク動線、パンフ動線と動線がこんがらかり過ぎて、無茶苦茶。
正直、みなとみらいホール嫌い。誰がこんなひどい構造のホール作ったんだよ。
わが町川崎のミューザの方が遥かにいい。

2 ベルリンフィル
ベルリンフィルは、7月の河口湖ぶりか。今年の河口湖は最高だった。この時はドゥダメル
その前は2023年11月のミューザ。この時もペトレンコ。
演目は、モーツァルト 交響曲第29 番、ベルク オーケストラのための3つの小品  ブラ4
この時のブラ4は最高だった記憶だが、何より、溜池でのリヒャルド・シュトラウス 英雄の生涯の方にしなかったことに対する後悔だけが残った。

3 本日の演目
①ヤナーチェック:ラシュスコ舞曲
この曲、生は初めて聴いたんだが、びっくりするほど良かった。
誰のどこのオケの演奏だかわからないけど、古い音声の録音しか聴いたことなくて、冒頭からバイオリンの音が篭ってたんだよ。チェコの民族音楽っぽい独特のメロディとリズムで、籠ったバイオリンで、いい曲だけど、感動する感じはなかったんだよね、正直。
いやしかしさ、ベルリンの音は違うのよ。
冒頭から弦が切ないのよ、綺麗なのよ。
テンポ感は最高。最後、のこぎりのところでドライブしていく感じも。
ペトレンコは、全身で結構細かく指示出す感じなのね。躍動感ある感じも。
結構好きなかも。
②バルトーク:中国の不思議な役人
いやー、圧巻だった。この曲ってカッコいい曲なのね。
冒頭序奏の第二バイオリンからかな。こういう音なのね、という感じ。
全般的にフルート、トランペット、トロンボーン、クラリネットが圧巻。
しかし何より、最後の追いかける役人の部分が、マジ本当にやばいお化けが追っかけてきそうな感じで、ドライブしていくのがすごかった。
③ストラビンスキー:ペトルーシュカ
ペトルーシュカ好きなのよね。
テンポ感がちょうどいい。早くて雑になる感じもなく、音を聞かせる感じもありつつ、遅過ぎて破綻している感じもなく。丁寧でクリアよね。
冒頭からフルート最強だな、と。
そしてトランペットが素晴らしい。クラリネット、オーボエも良かった。
この曲は、管を聴かせる曲なのね。
生で聴いたのは初めてだったので、色々発見があった。
最後のペトルーシュカの死のところで、切なく終わったのも良かった。

全体として、素晴らしい演奏だった。
この演目で溜池かミューザで聴きたかった。

残念だが、今年はこれで最後。
次は年始1月4日。ウクライナ国立歌劇場でアイーダ。
音楽が無いことに耐えられなかったら、何か国内オケでも入れてみても良いのかも。

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tshiina

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2025年11月18日 11:32

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11月16日 19時から
ロイヤルコンセルトヘボウ@サントリーホール
指揮:クラウス・マケラ
ピアノ:アレクサンドル・カントロフ

演目:ブラームス ピアノコンチェルト第1番
   ソリストアンコール リスト編曲 ワーグナー「イゾルデ愛の死」
   バルトーク オーケストラのためのコンチェルト
   アンコール リヒャルド・シュトラウスII世 ハンガリー万歳

RCOは2023来日時のミューザ以来。四季はファビオ・ルイージだった。
その時の演目は、ビゼー交響曲第1番 、ドヴォ 9番、アンコールがチャイコのエフゲニー・オネーギンのポロネーズだった。全部素晴らしかったが、エフゲニー・オネーギンが最強に良かったのは覚えている。
この時、ミューザで昔から世話になっていた元同僚の先輩に会い、別の先輩のご令姉様がRCOのVnにいると知り、事務所のアラムナイで先輩にひとしきり質問攻めにしたところ。
RCOは、昔アムス一泊二日でマーラーの大地の歌を聴きにだけ行って、伝統的シューボックス型ホールの残響の素晴らしさに結構圧倒された。

で、マケラは、数年前のパリ管来日で聞いて以来好きで、今年のパリ管のミューザでも圧倒されたところ。オケを載せるのが上手なのと、基本的に本人が楽しそうに指揮をしていて、華やかだし、結局楽しい気分になれるのが好きなところ。
最終的に、やってる人たちが楽しんでいて、聞いてて楽しくなればいい、というレベルなのがワシのレベル。まぁ、ワシは楽譜読めないし、音楽は修行僧のように聞くものでもないかなぁ、みたいな感じ。

さて、今回のプロだが、良かったですねぇ。
ブラームスのPコン。
カントロフのピアノと溶け合うオケ。第一楽章は圧倒的。第二楽章はテンポを抑えめで、聴かせる感じ。第三楽章でドライブをかけていき、最後は圧倒。
カントロフは、非常に綺麗なピアノを弾く人だった。音の粒がクリアに立っていて、テンポの揺らぎで情感込めて。
アンコールのイゾルデの愛の死は、聞いた時に即時に、頭の中で原曲との一致ができなかった。そのぐらいカントロフの曲になっていた。
オケコンは、いやぁ、良かった。カッコよい。フルートとピッコロ、オーボエとクラリネット、トランペットとトロンボーン、この曲は、管楽器を聴かせる曲なんですねぇ。
アンコールは、ハンガリー万歳。バルトークとの雰囲気を合わせて、という感じですかね。
全体的に素晴らしかった。
言葉なし。

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tshiina

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2025年11月14日 10:07

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ウィーン・フィル/ティーレマン@みなとみらいホール
(1)シューマン 交響曲第3番「ライン」
(2)ブラームス 交響曲第4番
アンコール:ヨハン・シュトラウスII世「美しき青きドナウ」

昨年のWPh/ネルソンスは大阪遠征してフェスティバルホール(演目は、プロコフィエフのVコン1番w五嶋みどり、マーラー5番、アンコールが軽騎兵)。
去年のマーラー5番は、テンポがゆっくりで、一音一音丁寧な音を聴かせようという演奏だったが、他方で、ワシのテンポではなくて、曲として成立するラインを超えていてワシ的にはイマイチちゃんとノレなかったという感想。
アンコールの軽騎兵だけが良かった記憶。

というのもあり結構楽しみにしていた。

直前のウィーン国立歌劇場の「ばらの騎士」が素晴らしすぎたので、期待値が高まりすぎた。
シューマンのラインは、軽快ですばらしい音の演奏だったが、なんか胸が熱くなる感じは特になかった。
ブラ4は、絶賛する向きが多かったが、そうかなぁ、という感じ。
クラリネット、ファゴット、オーボエの音も抑え気味で、全体として木管が鳴ってなかった印象。
フルートは凄かったが、ホルン鳴らして欲しいところで抑えてたり、若干音が外れてた気もするけど、まぁその辺はよくわかんない。
好きな曲なだけに、最後ノレるかノレないか、のような気がしている。
冒頭からテンポ感が早く、エネルギーの渦は高いし、途中胸が熱くなり、涙が出そうな感動的な部分もあったのだが、ドライブかけ過ぎていて音がガチャついていたところもあったような気もする。まぁバランスの問題だとは思うんだが、個人的にはそこまででもない。

なお、アンコールのドナウは素晴らしく、結局WPhはこれで良いんじゃないか。一気に正月感が出る。軽快なワルツこそWPhの真骨頂。

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tshiina

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2025年10月27日 01:27

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2025年10月26日(日)14:00公演
東京文化会館 大ホール
ウィーン国立歌劇場2025年日本公演

ばらの騎士
作曲:R.シュトラウス
演出:オットー・シェンク
装置:ルドルフ・ハインリッヒ
衣裳:エルニ・クニーペルト

指揮:フィリップ・ジョルダン
陸軍元帥ヴェルテンベルク侯爵夫人:カミラ・ニールンド
オックス男爵:ピーター・ローズ
オクタヴィアン:サマンサ・ハンキー
ファーニナル:アドリアン・エレート
ゾフィー:カタリナ・コンラディ

東京文化会館の修繕前の最後の大型公演。
9年ぶりのウィーン国立歌劇場の引越公演。去年のロイヤルオペラの引越公演(トゥーランドット)があまりにも良すぎて、その時に入っていたチラシを見てから1年待ったウィーン国立。
フィガロの結婚から2週間あけての千秋楽のばらの騎士。楽しみにし過ぎてしまった。

結論から言えば、素晴らし過ぎた。

①演出
今年の年始に亡くなられた演出のオットー・シェンクの演出をここで見られるとは。YouTubeで何度も見た伝説の94年カルロス・クライバー指揮/ウィーン国立歌劇場のばらの騎士演出もしていた、ウィーン国立歌劇場にとって欠かせないシェンクの演出でばらの騎士を見られた幸せ。

文句なしの演出。

2週間前のフィガロの結婚の演出と舞台がモダンだったのに若干のガッカリ感を抱えたままで、本日を迎え、まぁこれこそがワシの求めていたもの、という感じで。
第一幕の寝室も、第二幕のファーニナル家も、第三幕の居酒屋も、美術はゴージャスで堪らない。
圧巻は、第二幕のオクタビアンが薔薇を提示しているシーン。流石にかっこいいというか。騎士の衣装もカツラも圧倒的にカッコいい。ワシ的には、宝塚は嫌いだし、男装女子というものを受け入れられないのだが、オクタビアンのあまりのかっこよさにちょっと宗旨替えしそうなくらい(笑)
オックス男爵は全般的に、いい仕事しすぎというか。助平でガサツなおっさんだけど、ユーモラスでチャーミングというか。

②歌と演技
今回、改めてオペラグラスの重要性を再確認した。
前回はレンタルした8倍のオペラグラスを使っても、微妙にボヤッとしていたわけだが、今回、バツッと焦点があって、歌い手さんたちの顔や表情、演技の真髄みたいなところに初めて注目することができた気がした。
いやぁスゲェな。
元帥夫人のニールンドは、表情もピカイチだし、背中で語るし、歌が尋常じゃないし、圧倒されてしまいまいたな。一幕の寝室でも、時間の経過を歌い、オクタビアンといずれ別れなければならないという運命を悟ったような切なさを表現し、そして、三幕の居酒屋の三重唱から階段を登って去っていくまで、オクタビアンへの気持ちが残るものの若い二人の気持ちを尊重して、そちらへ誘導していきながらも自分の溢れ出る思いもありつつも、みたいな葛藤をうまく表現してて。たまらんな。無茶苦茶上手い。
オックス男爵のピーター・ローズは、素晴らしかった。バスの声が最高なのに加えて、演技も上手く、多様なシーンで好色さと、憎たらしさと、お茶目さとを出していて素晴らしい。一幕目の登場で粗野な感じと好色な感じを見せつつ、二幕目以降はドライブがかかりまくっていて最高。二幕目で、ゾフィーへのアプローチの酷さったらないが、オクタビアンに剣で刺された後の憎たらしい演技もいいし、三幕目でオクタビアン演じるマリアンデルを酔っ払って口説くとこのワルツなど素晴らしく。
そして、オクタビアンのサマンサ・ハンキー。一幕目で、夫人と戯れているところも良かったが、二幕目のゾフィーとの二重唱が最高だった。三幕目の三重唱ももちろん良いのだが、個人的な推しは二幕目のゾフィーとの二重唱。薔薇を届けに来た使者の役割のはずが花嫁に惚れるという、冷静に考えると頭おかしい設定だが、この二重唱は、若さゆえのストレートフォワードな愛を歌っており、控えめに言って最高。
ゾフィーのコンラディは、フィガロでも代役で出ていて、無茶苦茶上手かったが、今回も最高。

③オケ
ウィーンフィルのばらの騎士は柔らかくて甘いよね。
シェンクの演出する世界観をサポートする甘くて切ない音色で、とてつもない実力を改めて感じた。
去年の大阪でのマーラー5番は正直テンポ感が遅過ぎて全くノれなかったのだが、やはりウィーンはオペラをサポートしてナンボみたいなところがある。歌と劇と演出の世界観が先にあるので、過度にノれないテンポ感になることは無く、柔らかくて甘い音色に浸ることができる。
夢見心地というか。

11月のウィーンフィルが楽しみではある。

④オペラ飯
上野でウィーンの風を堪能したあとは、やはりオーストリア料理を食いたくはなる。
残念ながら、千秋楽の日曜日はオーストリア料理の名店が軒並み閉まっており、とりあえずウィーンのカフェ・ラントマンの唯一の海外支店へと。
上野から若干遠かったが、非常に良いカフェだった。
ビルの中のカフェにすぎなのだが、中に入れば、落ち着いたエレガントなカフェという感じ。
牛肉のグーラッシュスープも、ウィーン風のターフェルシュピッツも、普通に美味かった。

⑤まとめ
演出とか歌手の表情とか、そういうのに興味を持ち始めてきていて、オペラの沼に少しずつハマっている気もする。
まぁ、死ぬまでに、ウィーン国立歌劇場とミラノ・スカラ座とバイロイト祝祭は行かないと行かんと思っとる。

頑張って金稼げ、かも知らんな。





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