11月20日@みなとみらいホール
ベルリンフィル/ペトレンコ
演目:ヤナーチェック ラシュスコ舞曲
バルトーク 中国の不思議な役人
ストラビンスキー ペトルーシュカ
1 ホール
みなとみらいホールは何度も来ているが、ホールが悪い。
わが町川崎は、基本的には横浜には勝てないわけだが、唯一にして最大の勝利ポイントはホールだろう。
みなとみらいホールは構造が最強に良くないし、何より席が狭い。
チケットのモギリの場所が壁の近くで、非常によろしくなく、モギリまでの列が並ぶ。
上の階までの動線も悪いので、左右に割れるわけだが、エスカレーターが狭過ぎて、上の階まで上がるのにも列ができる。
ホール自体が2000席とそこそこの大規模ホールなのに、2000人を処理できる動線がなってない。
ホールは、シューボックス型で、一応建前上残響2.1秒と響きがそんな悪いわけではないのけど、でも実際の音はそんなに、という感じ。溜池やミューザの方が絶対良い。こないだのウィーンがイマイチピンと来なかったのもホールのせいかも。
内部の構造も良くないよねぇ。何より席間が狭い。もうワシくらい太ると普通にキツいんだよ。シューボックス型の難点だと思うが、1階に詰め過ぎ。1階のトイレの場所も一箇所しかないし、ドリンク売って、パンフ売ると、トイレ動線、ドリンク動線、パンフ動線と動線がこんがらかり過ぎて、無茶苦茶。
正直、みなとみらいホール嫌い。誰がこんなひどい構造のホール作ったんだよ。
わが町川崎のミューザの方が遥かにいい。
2 ベルリンフィル
ベルリンフィルは、7月の河口湖ぶりか。今年の河口湖は最高だった。この時はドゥダメル
その前は2023年11月のミューザ。この時もペトレンコ。
演目は、モーツァルト 交響曲第29 番、ベルク オーケストラのための3つの小品 ブラ4
この時のブラ4は最高だった記憶だが、何より、溜池でのリヒャルド・シュトラウス 英雄の生涯の方にしなかったことに対する後悔だけが残った。
3 本日の演目
①ヤナーチェック:ラシュスコ舞曲
この曲、生は初めて聴いたんだが、びっくりするほど良かった。
誰のどこのオケの演奏だかわからないけど、古い音声の録音しか聴いたことなくて、冒頭からバイオリンの音が篭ってたんだよ。チェコの民族音楽っぽい独特のメロディとリズムで、籠ったバイオリンで、いい曲だけど、感動する感じはなかったんだよね、正直。
いやしかしさ、ベルリンの音は違うのよ。
冒頭から弦が切ないのよ、綺麗なのよ。
テンポ感は最高。最後、のこぎりのところでドライブしていく感じも。
ペトレンコは、全身で結構細かく指示出す感じなのね。躍動感ある感じも。
結構好きなかも。
②バルトーク:中国の不思議な役人
いやー、圧巻だった。この曲ってカッコいい曲なのね。
冒頭序奏の第二バイオリンからかな。こういう音なのね、という感じ。
全般的にフルート、トランペット、トロンボーン、クラリネットが圧巻。
しかし何より、最後の追いかける役人の部分が、マジ本当にやばいお化けが追っかけてきそうな感じで、ドライブしていくのがすごかった。
③ストラビンスキー:ペトルーシュカ
ペトルーシュカ好きなのよね。
テンポ感がちょうどいい。早くて雑になる感じもなく、音を聞かせる感じもありつつ、遅過ぎて破綻している感じもなく。丁寧でクリアよね。
冒頭からフルート最強だな、と。
そしてトランペットが素晴らしい。クラリネット、オーボエも良かった。
この曲は、管を聴かせる曲なのね。
生で聴いたのは初めてだったので、色々発見があった。
最後のペトルーシュカの死のところで、切なく終わったのも良かった。
全体として、素晴らしい演奏だった。
この演目で溜池かミューザで聴きたかった。