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コンサート概要
「バロック音楽の夜」と題された今回のコンサート。
バッハ、ヘンデルという、名前だけなら誰もが知っていそうな超有名な作曲家の作品と並べて、テレマン、パーセル、ラモー、サンマルティーニなど、少しバロック音楽も知ってるよ!という人なら馴染み深い作曲家の曲がプログラミングされている。更にはスカラーニなんていう、コアな古楽ファンなら知ってるかもな…という作曲家も名を連ねている。
これはどういうコンサートなんだろう?
まず思うのは、沢山の国の作品を一度に聴けるということ。イギリス、ドイツ、フランス、イタリアと、4カ国もの作品をおさえている。また、17世紀から18世紀まで、バロック時代という結構長い時間の幅も網羅している。(17世紀の作品は1曲だけだけれど…)
「バロック音楽諸国巡り」であり「時代巡り」でもあるこのコンサート、ともすれば雑多な、底の浅いコンサートになりそうだが、選りすぐられた演奏家の手腕によって、それぞれの国、時代による様式を踏まえた深みのある演奏会になるだろう。
バッハ、ヘンデル、テレマンなどは、いわゆる古楽器を学ぶ人間は必ず通る道である。そして、フランスものを得意とするジュゴンボーイズが通奏低音を担当。イタリアもの(特に17世紀の作品)を得意とするリコーダーの古橋が参加することで、すべての国の作品に造詣の深い演奏を期待できるという人選である。
さらに、九州をホームに活動をしている「ぼんぐう」のメンバーが参加していることも重要なことだ。「ぼんぐう」のメンバーの中には古楽を中心に活動しているわけではない人もいる。古楽を中心に演奏しているジュゴンボーイズ(山本、根本)古橋の3人が一緒に演奏することによるミックスアップも狙っているのだろう。これは主宰である、リコーダーの上野氏(メディアファイブ会長)の理念の一つ「教育」にも結びつく大切な要素と言えるかもしれない。
そういう色々なことを深読みすると、コンサートの隠れたテーマは「啓蒙」なのかもしれない。
さて、このコンサートにはもう一つの側面がある。それは、メディアファイブの会長、上野英理也氏のリコーダー奏者としての福岡凱旋、お披露目コンサートであるということだ。
一晩で聴かせるには少々盛りだくさんな企画ではあるが、今回のコンサート入り口である。今後のメディアファイブのコンサートシリーズに期待…

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