ドイツで名門フランクフルト市立歌劇場のソロバリトンとして活躍し、パヴァロッティやカレーラスなどとも共演し、帰国後は故郷・信州で歌の奥義を探求し続けるバリトンの吉江忠男。
2021年以来共演を重ねているフォルテピアノ奏者平井千絵の奏でるフォルテピアノの軽やかな音色とともに、会場をあたたかく包み込みます。
”人の声に近い”と形容されるフォルテピアノ(ピアノの前身。シューベルト時代に使われていた。現代ピアノが誕生するのはシューベルトの没後30年以上経ってから。)の音色と、作為的なところの微塵もない吉江忠男の豊かな歌唱を、当時のサロン的な会場で親密にお楽しみください。
『美しき水車小屋の乙女』では、主人公の青年が粉挽き職人になるための旅に出て、ある水車小屋の徒弟となり、そこで親方の娘と恋に落ち、束の間の幸せののち恋に敗れ、最後は傷ついた心と身体を小川に沈めて安らぎを得るという物語です。
短い曲が20曲連続して歌われ、様々な場面がピアノパートで描写されます。小川のせせらぎ、青年の胸の高鳴り、吹き荒れる強風、象徴的な鐘の音、等々に注目しながらお聴きいただくのも楽しいと思います。
東京での過去2回の公演では、深々とした吉江忠男の歌唱と表現力に引き込まれた客席が、最後の音が消えた後もしばらく物語の奥深くに浸っている様子が、演奏者である私にも強く伝わってきました。それは本当に感動的で、この物語を一緒に旅したことへの感謝でいっぱいになりました。
ドイツリートと古楽の魅力がひとつに融合する演奏会。特別な時間になるよう、準備を進めています。どうぞお越しくださいませ。(平井千絵)
使用楽器 A.ワルターによって1789年にウィーンで製作されたフォルテピアノを、G.タウンマンが2004年にオランダで複製したもの。平井千絵所蔵。
プログラム
入場・チケット購入
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入場料全席自由4000円
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代表的なチケット販売先のURL
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購入方法
ハーモ美術館 0266-28-3636
080-6939-0127(Ohata)
問い合わせ
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電話番号
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