私たちが今回取り上げるのは伊藤康英氏の作品です。伊藤氏は静岡県浜松市生まれで、県立浜松北高校から東京芸術大学音楽学部作曲家を経て、同大学院作曲専攻修了。現在、洗足学園音楽大学教授、常葉大学短期大学部音楽家客員教授、静岡大学客員教授、尚美ディプロマコース、桐朋学園大学各非常勤講師。安宅賞、日本音楽コンクール作曲部門入賞、クードヴァン国際吹奏楽作曲コンクール、静岡県音楽コンクール・ピアノ部門優勝、日本管打・吹奏楽学会アカデミー賞を二度受賞。奏楽堂日本歌曲コンクール優秀共演者賞。東京佼成ウインドオーケストラなど多くの吹奏楽団を指揮、これまでにアメリカ、台湾、香港、タイ、韓国、ドイツ、イタリアにて指揮活動を繰り広げるとともに、ピアニストとして、特に声楽の伴奏者として多くの歌い手をサポート。教育の分野でも高校の音楽教科書の執筆を行うなど、幅広い活動を繰り広げています。
沢山の作品があるなかから、今回のプログラム構成にあたって、「北から南へ」というテーマを持たせてみました。
前半の第一部では、青森の民謡を用いた「吹奏楽のための抒情的祭」、北海道のソーラン節を主題とした「吹奏楽のための北海変奏曲」、そして本演奏会で改訂版初演となるアイヌ民謡による「ユーフォニアムと吹奏楽のための幻想的変奏曲」の3曲を演奏します。当団初のゲストソリストとなる、ユーフォニアム奏者庄司燦氏の演奏にもご注目ください。
続いて後半の第二部は、一転して南へと進路を取ります。曲目は、沖縄民謡「安里屋ユンタ」をもとにした「吹奏楽のための琉球幻想曲」、台湾の古い民謡から着想を得た「原響組曲『台湾花束』」、そしてメインは2005年の世界吹奏楽大会のために作曲された「シンガポール・シンフォニー」です。
親しみやすいメロディーの曲から、現代音楽のエッセンスたっぷりの曲まで、伊藤氏の多種多様な作品を楽しむことができるプログラムです。同じ作曲家の作品でもこれだけ色んなアプローチがあるのかと、演奏者側もたくさんの発見をしながら練習に励んでいます。ぜひ幅広い層のお客様にご来場いただけることを心よりお待ちしております。
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