ツェルター、メンデルスゾーン、リーツ、バルギール、コッホ、ブラッハー、ケルターボーン、田中邦彦、永田孝信、高昌帥・・・
古典派の時代より脈々と受け継いできたドイツ正統の系譜。
他方で、この系譜のもう一つの鼻祖には、グリーグの師であるデンマーク人作曲家ゲーゼがいる。
ブラッハーはドイツ正統の巨匠であるが、エストニアの血を引き出生地は中国、幼少期を中国、ロシアで過ごした側面を持つ。またその弟子には尹伊桑がいることも、どこか共鳴するかのようだ。
近代以降、この系譜における音楽の方向性を最も強く示したケルターボーンは生粋のスイス人であり、日本人の田中邦彦が師事をした。
そして彼らの弟子であり私たちの師である高昌帥は韓国にルーツをもつ。我々はドイツ正統の系譜を確かに継承しながら、常に西洋音楽における「辺境」を志向する。ケルターボーンから、21世紀生まれの高昌帥の弟子まで、半世紀にわたる「正統」と「辺境」、その混淆の系譜を歌でたどる。
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