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初心者のためのクラシック音楽の楽しみ方

 クラシック音楽はただ聴いているだけで優雅な気持ちになったり、リラックスできたりとメリットもたくさんあります。

 しかし、ちょっとした豆知識をしっておくだけで、もっとクラシック音楽を楽しむことができます。そこで、初心者向けに、クラシック音楽(主にオーケストラ)の楽しみ方をご紹介します。

オーケストラとは?

 クラシック音楽というと、ピアノのソロ演奏やオペラなどもありますが、最もポピュラーなものは、さまざまな楽器が登場するオーケストラです。

 オーケストラは訳すと管弦楽団という意味で、指揮者の下で弦楽器・管楽器・打楽器を中心におこなわれる合奏のことです。オーケストラ以外にも前述の通り、管弦楽団、交響楽団、フィルハーモニーなどさまざまな名称があり混同されやすのですが、大きな違いはありません。

 ただし、吹奏楽団の場合は、主に管楽器・打楽器が使用されるので管弦楽とは異なります。

オーケストラの仕組み

⑴オーケストラの楽器の配置

 オーケストラは、弦楽器、管楽器、打楽器を中心におこなわれますが、ピアノやチェレスタ、チェンバロなどの鍵盤楽器が入ることもあります。

 また、オーケストラには楽器がパート別に配置されています。まず、ステージの中心に指揮者がいます。 そして一般的な編成では客席側から向かって左側がヴァイオリンのパート、右側がヴィオラ、チェロが並びます。

 これら弦楽器の後方にフルート、オーボエなどの木管楽器が並び、その後ろにトランペット、トロンボーンホルンなどの金管楽器が並びます。そして左側のヴァイオリンの後方にティンパニなどの打楽器が配置されます。

 このように、基本的には音が小さな楽器が前方で、音が大きな楽器が後方になるように配置されています。

⑵オーケストラの楽器の種類

<弦楽器>

 ギター用に、弦を弾く楽器のことで、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープなどが代表的な楽器です。 弦楽器はオーケストラの団員の中でも最も人数が多くオーケストラの中になります。

 指揮者の次にオーケストラをまとめる中心人物「コンサートマスター」も弦楽器のヴァイオリニストから選ばれます。

<管楽器>

 管楽器は木管楽器と金管楽器に分かれます。

・木管楽器

 フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットが代表的な楽器で、木製らしい素朴な音色が特徴的です。

・金管楽器

 ホルン、トランペット、トロンボーン、テューバ(チューバ)が代表的な楽器です。 ちなみに「真鍮(金属)=ブラス」の素材であることから、おなじみのブラスバンドは金管楽器を主体とした編成になっています。華やかで重厚な音色が特徴です。

<打楽器>

 ティンパニ、シンバル、トライアングル、シロフォン、マリンバが代表的な楽器です。効果音として使われたり、アンサンブルを引き締める効果があるのが特徴です。

 管弦楽といっても多種多様な楽器があり、曲目によって使われる楽器が変わっていきますので、クラシック音楽を聴くときには、どのような楽器が演奏に使われているのか、またオーケストラの各楽器の配置にも目を向けたり、楽器の音色の違いを耳を澄まして聴いてみるのといっそう楽しくなります。

⑶オーケストラの仕組み

 オーケストラは、50〜100人程度の演奏家が集まって合奏します。このように大所帯になると、どのようにして演奏の練習がされているのか疑問が生じます。

 まず、オーケストラには、団員全体を取りまとめる学級委員のような役割をする人がいます。 それがコンサートマスター(略してコンマス、女性の場合はコンミスと呼ぶ)です。

 第一ヴァイオリンの演奏者の中から選ばれ、指揮者との練習が始まる前に準備をしたり、スムーズに練習に入れるように事前にパート別練習の日程を組んだりします。どうして指揮者が取りまとめないのかというと、指揮者はオーケストラの一員ではなく、演奏会ごとに違う指揮者が指揮をすることが多いからです。 そのため、コンマスの役割が重要となってきます。

 クラシックコンサート会場では、誰がコンマスなのかを探してみるのも楽しみの一つとなるでしょう。 コンマスがチューニングをはじめると他の演奏者もチューニングをはじめるので、ぜひ探してみてください。

オーケストラの聴きどころ

 オーケストラの「見どころ」は、コンマスを探して注目することですが、「聴きどころ」はやはり生演奏と楽器それぞれの音色の美しさでしょう。

 また、演奏される曲目に「協奏曲」が入っている場合は、ある楽器の独奏部分とオーケストラと協奏する部分があります。 独奏部分を演奏する人を「ソリスト」と呼びますが、ソリストは、ソロ演奏会なども開くことのある実力のある演奏家です。このソリストに注目して演奏を聴くと楽しめるのではないでしょうか。