ヴェルトハイムシュタイン・トリオ・ウィーン

このトリオはウィーン国立音楽大学にて共に学んだ三輪愛、片岡典子、渡辺泰人の若き日本人音楽家３人により結成されました。かつて、ルービンシュタイン、ブゾーニなどの大音楽家達も演奏に訪れた音楽的に大変意味深い場所であるウィーン１９区のヴェルトハイムシュタイン邸宅の管理局及びライオンズクラブウィーンよりヴェルトハイムシュタインの名前を授かり、その後ウィーンを中心にヨーロッパにて活動を始めます。その演奏は各地で絶賛されています。トリオ結成後はT．レオポルド、A．クュムジャンの両氏に師事。
　まだまだ日本国内における知名度は低い彼らですが、私はウィーンにてはじめて彼らの演奏を耳にした時、あくまでも献身的に「音楽」と向き合うその真摯な姿勢と、自然と心が癒されていくような暖かい音にとにかく感動をいたしました。瑞々しい感性に支えられたその演奏に音楽を聞く喜びの原点をあらためて教えられたような心持になったものです。
　必ずや近い将来、「来日」が待ち遠しくなる人気トリオになることでしょう。

プロフィール

三輪愛（ヴァイオリン）
東京都出身。桐朋学園高校音楽科を卒業後渡墺、ウィーン国立音大に留学。１９９８年最優秀にて卒業後、現在は同大学院に在学中。これまでに篠崎功子、F．サモヒル、R．キュッヒルの各氏に師事。１９９９年PMFにおいてコンサートミストレスを務める。２００１年名古屋フィルとソリストとして共演。

片岡典子（チェロ）
アメリカ、セントルイス出身。ミネソタ交響楽団、デモイン交響楽団、エバンストン音楽協会主催のコンクール等で一等賞及び特賞を含む入賞をはたす。シカゴ・ノースウェスタン大学音楽部及び同大学院終了。現在はウィーン国立音楽大学に在学中。これまでに鈴木鎮一、C．ウェント、H．ヤンソン、W．ヘルツァーの各氏に師事。ウィーン・ラジオ交響楽団（RSO）アカデミー団員。

渡辺泰人（ピアノ）
茨城県日立市出身。日本大学芸術学部音楽学科及び同大学院終了。芸術学部長賞受賞。１９９８年渡墺、２００１年ウィーン国立音楽大学第１ディプロム取得。その後渡独し、現在ミュンヘン国立音楽大学大学院在学中。第３回日本クラシック音楽コンクール全国大会特別賞。日本ピアノ連盟第１３回ピアノ・オーディション本選入賞。これまで吉川麗園子、坪井圭子、村上弦一郎、松本明、松浦豊明、W．ヴァッツィンガー、G．ピルナーの各氏に師事。

今回の演奏会は「逆輸入」的な性格を持った「初来日」公演です。
残券が少なくなってきております。
ご興味のある方は早めのご予約をお薦めします。