Vivava Opera Company Vol.21 ヘンデル:時と悟りの勝利
公式情報Il trionfo del Tempo e del Disinganno
2025年08月30日(土) 15:00 開演
https://www.vivava.org/index.html
指揮者:
大森地塩
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美 ソプラノ:
古瀬まきを
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快楽 ソプラノ:
谷村由美子
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悟り アルト:
村松稔之
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時 テノール:
松原友
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ヴァイオリン:
大内山薫
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ヴァイオリン:
大橋麗実
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ヴィオラ:
中田美穂
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チェロ:
上塚憲一
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コントラバス:
田中幸代
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オーボエ:
河合隼佑
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オーボエ:
松本剛
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フルート:
井上玲
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フルート:
森本英希
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チェンバロ:
三橋桜子
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オルガン:
パブロ・エスカンデ
Georg Friedrich Händel
Il trionfo del Tempo e del Disinganno
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コンサートについて
オラトリオ『 時と悟りの勝利』 (三ヶ尻 正:ヘンデル研究・オラトリオ研究)
これを「寓意道徳劇」と呼ぶべきだろうか?たしかに現われるのは4人の寓意人物 ── 「美」(ソプラノ)、「快楽」(ソプラノ)、「悟り」(アルト)、「時」(テノール)といった概念を人格化した人物たちだ。「快楽」は「美」に好きなだけ今を楽しむよう勧めるが、「悟り」と「時」は刹那の悦楽に溺れず色褪せない真理を求めよ、と諭す。紆余曲折を経て「美」は開眼し、悦楽を棄てて真理を求める。そんなお決まりの道徳劇は昔からあったが、スペイン継承戦争でフランス対オーストリアが争い、オーストリア軍が目前に迫っているローマで、なぜいま寓意道徳劇なのか?
謎を解くカギを握るのはこの芝居を仕組んだパンフィーリ枢機卿、フランスの代弁者だ。「オーストリアに勢いがあるのは今だけ。静かにフランスの到来を待つべし。」とのメッセージだ。一見抽象的なテキストも、自派を美化し敵をけなす仕掛けが満載と判れば、凝った言い回しの意図を探るのも面白い。ヘンデルの音楽は具体性あり(鏡のアリア)、情緒ありで(「トゲを避けてバラを取れ」=後にオペラ《リナルド》の「涙を流させて下さい」に転用)、含みのあるテキストをバラエティー豊かに色付けしている。最後は壮麗な「ハレルヤ」でも「アーメン」でもなく、「美」が天に心を捧げる静かなアリアだ。なんと粋な幕切れだろう。極上のエンターテインメントを楽しみたい。
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