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幻想と現実の狭間で

公式情報

〜17世紀イタリア・フランスのリュートと通奏低音の音楽〜

2026年01月22日() 19:00 開演

ソフィアザールバロック 高円寺東京都

https://tiget.net/events/432488

14時・19時2回公演同一プログラム

テオルボはバロック期を彩った大型リュートで、重厚な低音と繊細な音色を併せ持つ楽器です。
17世紀初頭のイタリアで活躍したG.G.カプスベルガーは、テオルボのために四冊の作品集を出版しました。そのうち現存する第三・第四巻では、テオルボ独奏の上に通奏低音パートを添えて出版しています。音量の控えめなテオルボに、なぜ通奏低音が加えられたのか。実際に演奏すべきパートなのか、それとも音楽を読み解くための指針に過ぎないのか。もし演奏するなら、どの楽器がふさわしいのか。そんな疑問が、このデュオ結成のきっかけとなりました。プログラムでは、カプスベルガーに加え、同様に通奏低音付きで出版されたピットーニの作品、テオルボと鍵盤楽器の可能性を探るために当時の独奏曲をデュオ用に編曲した作品、さらにはフランス音楽も取り上げます。

★プログラム★
G.G.カプスベルガー(c. 1580-1651):
-トッカータ第1番 ニ短調
-トッカータ第3番 ホ短調
-トッカータ・アルペジャータ
L.クープラン(c.1626-1661):クラヴサンのための組曲 ニ短調 ほか

★演奏者プロフィール★
パブロ・デヴィーゴ(オルガン・チェンバロ):
スペイン出身の指揮者・歴史的鍵盤奏者。アストゥリアス音楽院で作曲と指揮を最優秀で修了後、フルブライト奨学生として渡米し、クリーブランド音楽院で研鑽を積む。さらにロンドン王立音楽院とハーグ王立音楽院で古楽演奏を修めた。2022年には古楽アンサンブル「Música dʼOutrora」を創設。インディアナ大学博士号。歴史的レパートリーと現代の聴衆とのあいだに有意義な対話を生み出すことを芸術的ヴィジョンとし、過去と現在を結びつける新たな美的・詩的解釈を提示し続けている。

上田朝子(テオルボ):
ハーグ王立音楽院学部リュート科(オランダ)を古楽科首席、修士課程を優秀賞付きで修了。ベルンハルト王子奨学金を得てバーゼル・スコラ・カントルム、中世・ルネサンス科修士課程修了。マリーニ古楽コンクール第1位、ファン・ヴァセナール古楽コンクール第3位、ロンドン古楽祭コンクール第2位受賞。18世紀オーケストラ(オランダ)、BʼRock(ベルギー)などで活動している。
古楽の枠に囚われない、音楽の本質に沿った新たなステージの可能性を模索し続けている。

プログラム

  • トッカータ第1番 ニ短調

    ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー

  • トッカータ第3番 ホ短調

    ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー

  • トッカータ・アルペジャータ

    ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー

  • クラヴサンのための組曲 ニ短調

    ルイ・クープラン

出演者

  • パブロ・デヴィーゴ

    オルガン・チェンバロ

  • 上田朝子

    テオルボ

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