菜の花をたどって
2026年02月14日(土) 17:00
ライヒ
エレクトリック・カウンターポイント
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ブーレーズ
アンセム2
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岡田智則:
菜の花
1, エレクトリック・カウンターポイント(作曲:ライヒ)
録音技術の誕生は、クラシック音楽の在り方を劇的に変化させました。アメリカの作曲家スティーブ・ライヒは、その可能性を積極的に探求し、単一の楽器であっても録音と多重化によってオーケストラに匹敵する迫力を研究しました。今回取り上げる《エレクトリック・カウンターポイント》では、アコースティック・ギター奏者1人の演奏を基軸に、録音技術を用いて多数のギターパートを重ね合わせ、立体的な音の空間と圧倒的な音響を創出しています。録音された複数のパートとライブ演奏が緻密に絡み合うことで、複層的な響きを体験していただけます。
2, アンセム2(作曲:ブーレーズ)
指揮者として、作曲家として、時には政治家として。クラシック音楽史史上彼ほど音楽の発展に貢献した作曲家はいないのではないでしょうか。特にブーレーズは、テクノロジーを積極的に使用し、楽器演奏の表現を発展させた作曲家です。今回は、さまざまな音響技術をバイオリンの演奏に合わせて使用することで、日頃体験することができないバイオリンの音色をお届けします。
3, 菜の花(作曲:岡田智則)
2026年は、司馬遼太郎没後30年にあたる年です。東大阪市八戸ノ里では、毎年2月になると街全体に彼が好きだったとされる菜の花が植えられます。司馬遼太郎は「21世紀に生きる君たちへ」という著書で、テクノロジーとの関わりについて発信されました。本作品ではその物語にそって、八戸ノ里の魅力を発信するための作曲作品を世界初演いたします。
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