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JSO 定期公演 vo l .4 5 有馬みどり

有馬みどり ベートーヴェン全曲ピアノリサイタル

2018年03月23日() 19:00 開演

兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール兵庫県

http://jso-music.com

ベートーヴェン ピアノソナタ 16番 / ベートーヴェン ピアノソナタ 17番 テンペスト / ベートーヴェン ピアノソナタ 18番 / ベートーヴェン ピアノソナタ 21番 ワルトシュタイン / 下記は過去の演奏で今回はありません!: 過去の有馬みどりリサイタルから / ベートーヴェン 「葬送」第12番 有馬みどり / ベートーヴェン 「田園」第15番 有馬みどり / ベートーヴェン 第13番 有馬みどり / ベートーヴェン 「月光」第14番 有馬みどり
 
 
 ベートーヴェンが求めてやまなかった自由とは、彼の音楽の個性の表現意欲に立ちはだかる旧来の無気力に見えた因習を打破し破壊する意志の発現だった。こうした人間は必然として社会からも歴史からも「たったひとり」の孤独を深めていかざるを得ない。彼自身に徹することで、それ自体を世界にも届かせ宇宙にも匹敵するかのような大きさに拡げていこうとした。

この自由と孤独という言葉を、作曲家・ベートーヴェンの高峰に迫っていくピアニスト・有馬みどりに捧げたい。

JSO 定期公演 vo l .4 5 有馬みどり

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コンサートについて

 有馬みどりは3歳から母親の手ほどきでピアノを始め、1992年単身ロシアへ渡り、国立モスクワ音楽院付属中央音楽学校 ピアノ科に入学。1995年同校終了。2002年Australian Institute of Music(Sydney) に奨学金を得て入学。帰国後はロシア仕込みのラフマニノフやプロコフィエフを弾き、大きな演奏会は2011年、リストの『超絶技巧練習曲』全曲を全国3か所で弾く壮挙を遂げた。このときの「ぶらあぼ」誌2011年10月号にインタビュー記事が掲載された。

 有馬みどりの音楽に対するこの態度がたまらく好きだ。身につけた技巧を誇示することを目的とするのではなく、作曲家その人を作品を通して生きたい。この姿勢には共感を覚える以上に、すべての演奏家が有馬みどりを範とすればいいと思う。舞台に立てばさまざまな誘いがあるだろう。暗い客席の視線は明るく照らされた舞台で演奏する自分に集中される。俺を聴け。私を見なさい。そのような自己顕示への果てがなく終わりがない欲望とは、有馬みどりは早くから別れている。子供のときからの厳しい研鑽とロシアでの孤独な少女時代は、いまもまちがいなく生きている。死ぬか生きるか、ぎりぎりのピアノを弾かなければならない。いったん鍵盤に立ち向かえば、自分の感性と技術をあらんかぎりに音楽に奉仕して、最終に立ちあがる大きな像は、演奏家その人ではなくて、そこにはいないけれども奏でられる音楽そのものを通じての作曲家でなければならない。

 20世紀のレコード産業が生み出した「演奏家の時代」にさえ、いまも聴き継がれる名演奏家は作曲家の作品そのものを輝かせて、作曲家に心からの拍手と感謝を捧げていた。ソプラノのマリア・カラスのオペラ全曲盤にもこれは感じて思わず涙が出てきたことがある。有馬みどりは「演奏家」である自分よりも、演奏する楽譜を書いた「作曲家」を聴いてほしいと願う。来たるべき第五回のもこの基本の姿勢は貫かれるだろう。

 大きなピアニストに化けることを、やがて別会場で中期・後期を弾かれるときには誰の耳にも明らかになるだろう。彼女の背中を押してよかった。われ知らず涙がこぼれたのは「8・悲愴」の冒頭の和音を聴いた瞬間だった。紛れもないベートーヴェンのハ短調の和音が決まった。その響きしかなかった!>。 Produce by 山村雅治

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