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東京アカデミーオーケストラ第55回定期演奏会
東京アカデミーオーケストラ第55回定期演奏会
2019年07月21日(日) 15:00 開演
バッハ
管弦楽組曲(序曲)第3番 ニ長調BVW 1068
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ピアソラ
ブエノスアイレスの四季(弦楽合奏版)
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ブラームス
管弦楽のためのセレナード 第一番 ニ長調Op.11
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人々は音楽に合わせて、舞い、踊ってきました。もともと一体だった音楽とダンスは、やがて専門化してそれぞれ分かれていきます。演奏会向けに様式化された舞曲の誕生です。同じように、歩くための伴奏だった行進曲も、やがて抽象化されて、聴かれるための音楽になっていきます。行進曲も2拍子の運動と考えられますから、舞曲と同じように身体性が様式化されたと考えることができましょう。バッハは、踊りの伴奏としてではなく初めから演奏会用として組曲(Suite)を書いた、おそらく最初の作曲家です。ピアソラの作品は「踊れないタンゴ」という批判を浴びました。これは酒場のダンスの伴奏と見なされていたタンゴを、抽象化、様式化して芸術にまで高めたからだと捉えることができます。夜に野外で恋人を褒め称えるために歌われる音楽であったセレナード。ブラームスは、交響曲第4番で古典舞曲であるパッサカリアを復刻するなど、古い音楽形式を用いることが特徴のひとつですが、彼によってセレナードの伝統が様式化されたものが、セレナード第1番です。モーツァルトに代表される古い形式のセレナードは、開始楽章と終楽章に行進曲が使われていて、演奏者が入退場の際にしばしば行進しなければならなかったことの名残りと考えられています。様式化されてステージで演奏される舞曲。目を瞑るとダンスが見えてきます。
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