櫻田亮テノールリサイタル

志を抱いて1997年にイタリアに渡って以来、早いもので四半世紀が経とうとしています。イタリア在住時代にはバロック時代の作品を中心に、オペラやマドリガーレ、宗教曲などを学び、演奏してきました。日本では宗教曲のソリストとしての活動が多いですが、イタリア歌曲は僕のレパートリーのもうひとつの大きな柱です。また、母校で教鞭を取るようになってからは、その重要性をひしひしと感じています。
今年2月にNHKで収録した番組がテレビやラジオで放送され、ありがたいことに、ぜひ生演奏を聴きたい、というお声をたくさん戴きましたので、このたび古典歌曲から近代歌曲まで、イタリア歌曲の魅力をお届けするコンサートを企画しました。（櫻田亮）〜チラシ紹介文より〜

＜出演者プロフィール＞
テノール／櫻田亮
東京藝術大学卒業。同大学院音楽研究科修士課程修了。イタリア国立ボローニャ音楽院に留学。バロックから古典派の作品をレパートリーに国際的にも高い評価を得ており、ヨーロッパでは、J.サヴァールほか著名な指揮者との共演多数。国内でもW.サヴァリッシュ指揮によるＮ響をはじめ、読売日響、新日本フィルなど数多くのオーケストラと共演。鈴木雅明氏率いるバッハ・コレギウム・ジャパンとはＣＤ録音やコンサート、国内外のツアーで共演多数。2002年ブルージュ国際古楽コンクール第２位(声楽最高位)。東京藝術大学教授。二期会会員。

ピアノ／古藤田みゆき
日本大学芸術学部音楽学科ピアノ科卒業。ピアノを村上明美、永野美佐子、伴奏法を岡田知子、松井和彦、森島英子に師事。東京二期会、藤原歌劇団などのオペラ団体で音楽スタッフとして経験を積む。1993年よりサントリーホール「ホール・オペラ」のチーフ音楽スタッフを務め、世界的な指揮者や歌手の厚い信頼を得る。国内外のコンクール、音楽祭、マスタークラスに招かれるほか、声楽のリサイタルやコンサートでも活躍。サントリーホール オペラ・アカデミー コーチング・ファカルティ。