アレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル

2024年07月12日() 19:00 開演

東京オペラシティ コンサートホール東京都

https://www.ints.co.jp/gadjiev2407.html

ピアノ: アレクサンダー・ガジェヴ

コリリアーノ: オスティナートによる幻想曲 / ベートーヴェン(リスト編) 交響曲第7 番から 第2 楽章アレグレット / スクリャービン 練習曲 op. 8, op. 42 から / ショパン 24の前奏曲 op. 28 から 第23、22、18、13、10、2番 / スクリャービン ピアノ・ソナタ 第 9 番「黒ミサ」 / ベートーヴェン エロイカの主題による変奏曲とフーガ op. 35
※曲目・曲順等が変更になる場合がございます。

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コンサートについて

ガジェヴが描く
「光と影が交差するドラマ」


■ガジェヴよりメッセージ
このプログラムの幕開けは異例かもしれません。コリリアーノの《オスティナートによる幻想曲》は「流動的な」探求を始め、やがて前半のメインテーマの到来を告げます
―― ベートーヴェンの《アレグレット》が抱く悲嘆のテーマです。《幻想曲》は自由な形式で簡明なモティーフを探求し、安定した解決を求めてベートーヴェンの必然の音楽とともに、私たちが抽象的な言葉で探し求めていたものを顕在化させるのです。

 続くリストの《葬送》はショパンの死へのオマージュ。管弦楽的な表現は先の《アレグレット》をしのぎます。ベートーヴェンが遺した偉大な系譜は幾つにも枝分かれし、そのうちのドラマティックな特性はリストに影響を与えました。さらにスクリャービンがそこから大きな影響を受けていることは間違いありません。プログラム前半は、スクリャービンの《練習曲集》からの数曲で閉じられます。私たちはより極端な親密、官能、ドラマを目の当たりにして感情の振幅を広げていきます。

 後半ではまず、ショパンの遊び心に富んだへ長調の前奏曲が私たちを前半の空気から引き離し―― いや、それは希望的錯覚。牧歌風な光景を挟みつつも、4 つの前奏曲がすぐに陰気なムードを回帰させます。この曲番の逆行は、《前奏曲集》中で最も実験的な第2 番とともに締めくくられ、その後私たちは、調性から解放された世界への旅へ。スクリャービンの《ソナタ「黒ミサ」》では、悪の力が神秘主義的に顕在化します。和声と旋律と律動がマグマのように一体となり、聞き手を当惑と法悦に誘いますが、さて、これほど変化に富んだ旅をどうやって終えるのか?そこに生の多彩と豊かさを
余すところなく肯定するベートーヴェンの《エロイカ変奏曲》が現れます。この上なくシンプルな作曲手段による音楽で。私たちは冒頭のわずか4 音から全てが生じるような印象を抱きつつも、その無限の組み合わせと創意に導かれ、あたかも管弦楽を超えた手応えを感じるのです。

 そして、このプログラムに終止符を打つのは歓喜に満ちたフーガ!

アレクサンダー・ガジェヴ

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