みんなのコンサートログ
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コンサートについて
時代を経てもなお、現代の私達の心を揺さぶり続けるベートーヴェンの作品。
とりわけ、交響曲「運命」やピアノ・ソナタ「悲愴」に象徴されるハ短調(C minor)の傑作群には、計り知れないエネルギーが宿り、その底流には彼の揺るぎない信条―まるで永遠の通奏低音のごとく響き続ける“Credo(クレド)”が息づいています。世界の価値観や人の生き方を根底から変えた産業革命とフランス革命――この二つの巨大な転換は、同時代に生きたベートーヴェンの創作の根幹を形づくりました。ベートーヴェンは音楽を貴族の占有物から解放し、広く人々へもたらした革新的な音楽家でした。
コンサート会場で交わるのは、歴史と、自身の聴力を失うという絶望の中で人類への希望を込めたベートーヴェン作品、そして私たち自身の“今”です。第九交響曲「合唱」Op.125を書き終えた直後、晩年に作曲され、自ら「人生で最高のバガテル」と語った最後のピアノ作品を“現在”とし、革新の旗手として名声を確立した時期の代表作を辿りながら、最後のソナタとなった第32番へと至る道のりを時系列で回想します。
ベートーヴェンの音楽が宿す光が、皆さまの心にそっと灯り、これからの人生を照らす小さな道標となりますように。
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
~オール・ベートーヴェン・プログラム~
6つのバガテル Op.126(1823~24)
ピアノソナタ 第8番「悲愴」 Op.13 ハ短調 (1798~99)
創作主題による32の変奏曲 WoO 80 ハ短調 (1806)
ピアノソナタ 第32番 Op.111 ハ短調 (1822)