ジャンミッシェル・キム 2024年早春ピアノリサイタル
2024年02月25日(日) 14:00
ベートーベン
ピアノソナタ第14番「月光」
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ベートーベン
ピアノソナタ第31番
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リスト
ロ短調ソナタ
ジャンミッシェル・キムのピアノリサイタルは19世紀ピアノ音楽を旅するようなプログラム構成となっております。
「月光」は三大そのソナタの一つとして知られて、1801年の作品です。13番ソナタと同様に幻想曲風ソナタという副題がついていますが、とくに第一楽章は即興演奏を思わせる特徴的なフレーズでロマン主義を予告しています。
ソナタ第31番はベートーベンの最後のピアノソナタ3作品の一つで、1821年に作曲されました。同じ曲の中で至福と絶望が共存しているとされています。第1楽章の感動的な美しいモデラートカンタービレ、第2楽章のスケルツォ的なアレグロ・モルトは軽快ながらどこかで諧謔的な雰囲気を持っています。第3楽章はもっとも複雑な構成で、レチタティーヴォからアリオーソ・ドレンテ、フーガと続きます。レチタティーヴォとアリオーソの嘆きはバッハの受難曲に通じる深みがあります。フーガはよくある形式だけのフーガと違い、生きる力を取り戻す作曲家の精神の動き見事に反映する物です。
ベートーベンの後期のソナタの延長線上、リストのロ短調ソナタがあります。その曲について当日のプログラムノートでご紹介する予定です。
「月光」は、今まで聴いた中で、No.1でした。
龍村仁監督のドキュメンタリー映画「ガイア・シンフォニー」ジャック・マイヨール編で、海中でクジラやイルカと戯れるシーンで「月光」が流れていたことを思い出し、聴きながら、二人の故人を想いました。
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