Concert Film: ジョン・ケージとオノ・ヨーコ
公式情報もし1960年代の前衛が、60年後の今、再び解き放たれたら?
2025年11月19日(水) 19:00 開演
https://cage-ono-imageforum.peatix.com
ピアノ 、 他:
横山博
/
のこぎり 、 パワーポイント:
西村直晃
ジョン・ケージ
4分33秒
/
ジョン・ケージ
0分00秒
/
ジョン・ケージ
Fontana Mix
/
ジョン・ケージ
Aria
/
ジョン・ケージ
Solo for Piano
/
オノ・ヨーコ:
Cut Piece
/
オノ・ヨーコ:
Bag Piece
/
オノ・ヨーコ:
Laundry Piece
出演:
西村直晃 - のこぎり、パワーポイント
身体バンド水面下 - コンテンポラリーダンス、ボイスパフォーマンス
横山博 - ピアノ、他
クリエイティブ・チーム:
総合演出:西村直晃 - 『タモリ倶楽部』、NHK総合『ドキュメント20min.』〈日常にドレミを〉出演、Eテレ『みいつけた!』内〈おんがくも〉音楽指導
衣装/美術:村上美知瑠 - 映画『拘束のドローイング9』マシュー・バーニー、ビョーク衣装製作
照明:植村真 - 音楽劇『エグモント』、オペラ「長い終わり」、『謎音-水底から鳴る鐘-』
▶︎ インストラクション・アート(指示による作品)とは
アイデアや短い「指示(スコア)」が作品の核です。実行者が指示を読み取り、行為や想像で作品を「成立」させます。代表例は小野洋子『グレープフルーツ』の各指示や、ソル・ルウィットのウォールドローイング(作家は手順を示し、他者が実施)です。参加性と再現性が高いです。
▶︎ フルクサスとは
1960年代に国際的ネットワークとして展開しました。日常の行為や偶然性を重視し、「イベント・スコア」や小冊子(エディション)で流通しました。主要人物はジョージ・マチューナス、ジョージ・ブレヒト、アリソン・ノウルズ、白南準、塩見允枝子、小野洋子などです。
▶︎ ジョン・ケージとオノ・ヨーコの関係とは
ニューヨーク初期:小野はチェンバーズ・ストリートの自宅ロフトで前衛公演を開催しました。ケージやデヴィッド・チューダーらが来場し、スコア概念の共有基盤が形成されました。
1962年日本:草月アートセンターの招聘でケージとチューダーが来日しました。NHK出演や公演で小野が関与しました。ケージは《0’00’’》を当時夫婦だった小野と一柳慧に献呈して初演しました。
影響の往還:ケージの「偶然・スコア」思考が小野の指示作品を後押しし、小野の場づくり(ロフト公演)が前衛ネットワークを支えました。
みんなのコンサートメモ
使い方は十人十色。
書いて、音楽をもっと好きになろう。
聴きたい
気になるコンサートを
ブックマークしたい!
聴いた
今まで聴いたコンサートを
覚えておきたい!
出演した
演奏した時の経験を
次に活かしたい!
主催者情報
コンサートについて
りんご、歯ブラシ、そして『グレープフルーツ』。
17歳のシンディ・ローパーが家を出るとき、手にしたのはその3つだった。
オノ・ヨーコの『グレープフルーツ』は言葉による楽譜。
本作『Arts in Everyday 2025 − ジョン・ケージとオノ・ヨーコ』は、観る者が日常(=世界)をアートとして見直すきっかけとなるよう制作された。2025年5月11日、代官山ヒルサイドプラザで行われた演奏会を全編ノーカットで収録した演奏会記録映画。
出演・総合演出は、ノコギリという楽器を自在に操り「日常風景を楽譜に見立てる」映像音楽作品で知られる音楽家・西村直晃。『タモリ倶楽部』〈街には楽譜があふれてる!偶然日常音楽祭〉やNHK 総合『ドキュメント20min.』〈日常にドレミを〉では、日常を楽譜化する西村に密着し、音と生活の関係を組み替える人物として描かれている。本作では、オノ・ヨーコの『グレープフルーツ』をパフォーマンスとして堅実にリアライズし、〈からだバンド水面下〉は見事に身体表現として展開している。
衣装・美術はアーティストの村上美知瑠が担当。彼女は映画『拘束のドローイング9』でマシュー・バーニーとビョークの衣装を手がけており、本作ではジョン・ケージのトレードマークであるカバーオール(作業着)に着想を得た独創的な新作衣装を、「日常=アート」という公演コンセプトの中に溶け込ませている。
監督はクラシック・ピアニストの横山博。カメラマン白岩義行の作品に宿るリズムと緊張感に魅せられ、本作の撮影を託した。当初は記録目的だったが、完成した映像には、演奏会という一期一会のリズムがそのまま息づいている。横山はオノの『カット・ピース』を、ジョン・ケージの沈黙の音楽『4分33秒』のように「演奏」した。60年代のオノ・ヨーコをジョン・ケージ、一柳慧、小杉武久らと並ぶ実験音楽の作曲家として、現代音楽の文脈に置き直す試みである。
オノ・ヨーコが1960年代にニューヨークで実験芸術の最前線にいたという事実を、もう一人のジョン――1962年に初来日したジョン・ケージの視点から照らし返す。「偶然性」と「一期一会」の構造は、スクリーンの上でも鮮やかに息づいている。
▶︎ コンサートスクウェアによるロングインタビュー
コンサート情報の編集・削除
ログインして、編集・削除するPRおすすめのコンサート
東京シティブラスオルケスター 第7回ポップスコンサート
入場無料・全席自由・未就学児入場可
第22回みなとみらいアイメイトチャリティーコンサート
石田泰尚(ヴァイオリン)と上原彩子(ピアノ)によるチャリティーコンサート