東京春祭プッチーニシリーズvol.7 「マノン・レスコー」(演奏会形式)
指揮:ピエール・ジョルジョ・モランディ
マノン・レスコー:イヴォナ・ソボトカ
レスコー:ルーチョ・ガッロ
デ・グリュー:リッカルド・マッシ
ジェロンテ:湯浅貴斗
エドモンド:大槻孝志
旅籠屋の亭主/弓兵:ジョン ハオ
舞踏教師/点灯夫:糸賀修平
音楽家:林 眞暎
管弦楽:読売日本交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団
合唱指揮:冨平恭平
いよいよ東京文化会館もカウントダウンに入ってきた。
ワシ的にはこれを含めて2公演。
これが終わってしまえば、あとはムーティのドン・ジョヴァンニを残すのみ。
偉大なるコルビュジェの前に鎮座する前川國男がどのようにリニューアルするのか。
正直、すでに今から待ち遠しい。
前川國男は勝手にワシの師匠筋だと考えている。ワシの敬愛する横山さんのキャリアスタートが前川國男事務所だったからだけなんだがw
まぁそれはさておき。
演奏会形式は、相変わらずそこまででもないんだけれども、春祭のプッチーニシリーズなら行こうと思うというか。去年の蝶々夫人の方が、もう少し演出がかっていたように記憶するが、基本的に本作では、ほとんど演出らしい演出はないというか。基本ライティングのみで、衣装もそこまで。
いやしかし、素晴らしかった。
演奏会形式だと、オケはピットの中に隠れておらず、ステージで堂々と音楽を演奏する。そういう意味で言えば、オケはめちゃくちゃ鳴る。音が大きい。
歌手は、オケ前にスタンディングなのだが、オケの音に張り合うかのように、掻き消されずに、しっかり歌っていて、素晴らしかった。
まぁ。演奏会形式ってのは、中心がストーリーや演技というより、音楽にあって、音楽を聴きたい時には最適だと思う。
モランディは、今回初めてだったが、イタリア人らしく、イタリア・オペラの幅広いレパートリーを持っているということなので、プッチーニシリーズは最適では。
テンポ感もよく、何より、アリアを聞かせる振り方をするのがものすごく良かった。モランディと読響の演奏が序曲から甘く、眩しく、期待感を呼び起こす。
讀賣日響は、相当久しぶりだと思うが、素晴らしかった。編成は結構大編成だったともうが、おかげで音が強くしなやかで大きかった。嫁さんと一緒じゃないので、5階席で我慢したが、5階でも十分に感じるほどに。
いうて、地元オケだし、アルテリッカとかでたまに黒川の練習場の見学(リハ見学込み)とかたまにやってるしね。行ってみたいよね。
さて、マノン役のソボトカは本当に素晴らしかった。やばい、やばすぎる。ほぼ譜面台前で棒立ちで、演出という意味で言えばあんまりなかったけど、その歌唱は本当に見事で、後半に行くにつれて、深さを感じるようになり、感動。
デ・グリュー役のマッシは冒頭、微妙にオケの音にかき消されるかと思い、若干不安定さは感じたけど、なんというか、後半にいくにつれて良くなっていた。結局、デ・グリューは若い頃からの長い時間を声だけで演じ分ける必要もあるので、むしろ冒頭1幕あたりで不安定さが見えるくらいの方がいいような気もする。
レスコー役のガッロは、非常に味わい深く素晴らしい。
歌手は、全員が本当に素晴らしかった。
満足。