知られざる名曲に光を──ヴァイオリニスト高橋和歌が奏でる、今を生きる音楽
クラシック音楽は「昔の音楽」だと思っていませんか?
確かにベートーヴェンやバッハなど、歴史に名を刻んだ作曲家の作品が多く演奏されてきたのは事実です。しかし、現代に生きる作曲家たちが紡ぎ出す“いまの音楽”もまた、私たちの感性に深く響く魅力を秘めています。
そんな「現代のクラシック」と真摯に向き合い、表現し続けているヴァイオリニストがいます。高橋和歌さんは、ソリストとしてのリサイタルやアンサンブルでの演奏活動に加え、日本人作曲家による新作を数多く初演。その音楽を、地域のホールや学校、さらには0歳児から楽しめる親子向けコンサートなど、さまざまなかたちで届けています。
「譜面を見れば、その人がわかる」。そう語る高橋さんが奏でるのは、言葉では伝えきれない想い。音楽を通して、作曲家と、聴く人と、時代とをつないでいく——そんな静かな熱を持った音楽家です。
今回は、高橋さんの普段の活動、9月に控えるリサイタル、そして今後の展望についてお話を伺いました。