指揮者なきオーケストラ Ensemble Diverso——現役小児科医が音楽に託す願いとは
指揮台に立つ人はいない。40名のオーケストラメンバーが、それぞれの楽器を手に、互いの音に耳を澄ませながら音楽を紡いでいく。
東京を拠点に活動する「Ensemble Diverso」は、指揮者を置かない独特のスタイルで、室内楽的なアンサンブルを大編成で実現する稀有なオーケストラです。2018年の設立から8年目を迎える同楽団が、11月22日、初の九州進出となる大分公演を開催します。
今回の公演では、先天性心臓病に苦しむ子どもたちを支援する「あけみちゃん基金」への募金活動も実施。現役小児循環器科医・薮崎将さんの「音楽を通じて社会貢献したい」という想いが、東京の楽団を大分の舞台へと導きました。
指揮者なしで奏でる独自の音楽の魅力と医療と音楽をつなぐ活動への想いについて、チェロ奏者の薮崎さんと、Ensemble Diverso代表の鵜之澤さんにお話を伺いました。